亡国の礎

少数の悪魔が支配する国。荒んだ国政を憂う十名
の若者が、武器を持ち決起した。しかし国民は、
恐怖心から、誰一人彼らに協力をしなかった。

人間による革命はなされた。悪魔は退けられ、
若者達が政の世界についた。悪魔を退けたこの武
器は、神の力が宿ると称された。

しかし、恐怖がない世の中を願った若者達もまた
自らの保身にまわる。彼らは情報統制と公開処刑
を中心とした、恐怖政治を布いた。

国民が立ち上がった。十名の若者は捕らえられ、
公衆の面前で処刑された。悪魔を退けた武器は、
処刑場でその神の力を印象づけたのであった。