嘆きの鎚矛

海賊退治を命ぜられた僧兵が携えていたメイ
ス。息子と共に海に出た彼は、その強さゆえ海
賊から恐れられる存在になっていった。

あるとき、魔道士が率いる海賊船団に遭遇した
一行は、召喚されし海竜に反撃をされる。そして
不幸にもその牙は若き息子の命を奪ってしまう。

最愛の子供を失った戦士は混乱の中、海賊と海
竜を屠る。だが、失った息子の命が戻るはずもな
く、絶望した彼は自らの命を絶つ。

僧兵の涙はやがて海の神の知るところとなり、そ
れを哀れんだ神によって、このメイスには海神の
爪の魔力が宿ることになった。