魚人の宝杖

南海の孤島の付近に生息していた醜い魚人が持っ
ていた槍。島民を怪しげな歌声で海中に引きずり
込み、その肝で自分の命をつないでいた。

その魚人に愛する家族を殺され、復讐するために
立ちあがった島の青年。青年の手により、
魚人は尾鰭を切り取られ瀕死の状態になる。

泳ぐことが困難になりもがき苦しんだ魚人。自ら
の行いを悔い改めた魚人は、改心の印に青年に家
宝の槍を渡し、尾鰭を返してもらう。

しかし、生きるためにまた島民を誘い出し、肝を喰
らい続けた哀れな魚人は、青年に自ら渡した槍で
心臓を一突きにされ、その命を終えた…。