百獣の剣

むかしむかしある王国に三人姉妹がいました。三姉妹の二女
は賢くはないけれど世界一美しいと評判で、隣国の王の下へ嫁ぎ
ました。

隣国の王は二女の美しさをこの上なく愛しました。毎日六回は新しい
ドレスに着替えさせ、毎日八回は新しい花を贈ります。愛される喜び
に、二女の美貌は輝きを増していきました。

王の為にも美しくありたいと願う二女は、ありとあらゆる方法で美の
技を求めます。しかし永遠に美を保つ術だけは手にできません。そ
んなある日、二女は妙案を思いつきました。

二女は自らをはく製とし、永遠の美となる事を選びました。王は涙
を流して感動します。二年後、隣国に戦が起こり、はく製は瓦礫に
押し潰されてぐちゃぐちゃになりました。