カイムの父の形見の剣。国王であった父は強く優し
い存在で、幼い頃からこの剣を持ち闘う彼の姿にカ
イムは憧れていた。
しかし、平和だったカイムの国にも帝国の影が忍び
寄る。帝国は日々勢力を拡大し、やがてカイムの城
にブラックドラゴンの軍勢が襲い掛かる。
「カイム…フリアエを連れて逃げろ」襲撃された城
の中で、父はカイムにそう告げる。カイムが返事
をする間もなく、目の前で父と母が惨殺された。
「国を滅ぼし、父と母を殺した帝国とドラゴンを
倒す!」 亡き父の形見を手にカイムは誓う。
たとえそれが憎悪の炎で彼を焼き殺そうとも。