常に強烈な熱気を放ち続ける大理石でできた剣。
冷気を司る月神の加護を受ける者のみが熱に屈
することなく剣を握ることができるという。
ある屈強な戦士がこの剣を手に戦場に向かった。
雄叫びを上げ最前線へ向かう戦士。その目の前に
幾百の弓兵部隊が…。彼の体を数百もの矢が貫く。
しかし!彼の体からは一滴の血も流れず、それど
ころか確実に心臓を貫いているのに、その力はい
っこうに衰えない。戦いは彼の軍が勝利を収めた。
勝利を手に駐屯地に戻る戦士。そこで剣を置くと
同時に彼は氷に包まれて絶命する。月神の強い
魔力が彼の命を永遠に奪ってしまったのだ。