護衛隊士の誉

聖人の護衛隊士達が所持していた剣。飾りの
ない質素な造りで、幾度となく戦闘をくぐり抜け
てきたにも関わらず折れることはなかった。

聖人を護衛するのは14人の少年少女達。いず
れも親に捨てられた孤児ばかりである。そんな
子らと家族同然として聖人は共に生きてきた。

あるとき数十人の山賊に襲われた一行は、聖人
を守るために決死の戦闘を行う。傷ついても何度
も立ち上がり、聖人の乗る馬車を守り続ける。

やがて山賊と共に護衛隊士は全滅。救われた聖
人はその働きに涙し、この剣を持った者が救わ
れるよう願いを込めて祝福儀礼を施したのである。