南海の魔神

七つの海を股にかけ商売を行った大商人がいた。
商人は新たな大陸を幾つも発見し、
巨万の富を築いていった。

ある時商人は、南海の海の底、太古の昔に海中に
没した失われし大陸に「闇を呼ぶ剣」と呼ばれる
魔剣が埋もれている、という噂を聞きつける。

商人は珍しい剣でまたもや儲けようと、南海へと
旅立つ。苦労の末見つけた剣は、魔神を模した
石像の口に咥えられていた。

突如剣より無数の火の弾が発生、商人の船は海の
藻屑と消えた、数日後商人の亡骸が海中に流れ
着く。その手には湾曲した長剣が握られていた。