聖なる鎚矛

ある国の大司教が誕生祭の際、若き13人の司
祭達に授けた数枚の羽を持つ儀礼用のメイス。
大司教の死後、国は戦乱の渦に巻き込まれた。

若き司祭達は大司教の教えを信じ、戦おうとはし
なかった。一人また一人と戦争の中で倒れる彼ら
は、それでも平和を叫ぶ。無力と知りながらも。

暴力を振るうことを嫌い、このメイスを使わなかっ
た最後の一人の司祭。やがて戦闘のまっただ中
で彼も命を落とす。

血にまみれたメイスが地に落ちた時、大天使が
黒き涙を流しながら舞い降り、13人の魂と引き
換えに呪わしき力と魔力をこの武器に与えた。