破壊的な風を巻き起こす嵐神の怒りが込められた
槍。運悪く、この突風を受けてしまった者は、
骨だけ残し血と肉が吹き飛ぶ。
ある村に風を自在に操るやさしい青年がいた。
青年の評判を聞きつけ彼の前に現れた嵐神。
「お前の力がどんなものか、わしと勝負じゃ!」
道行く剣士の外套を風の力で脱がせた方が勝ち。
強烈な突風で外套を吹き飛ばそうとする嵐神だが
勝負は暖かいそよ風で薄着にさせた青年に
「人間の分際で、このわしに勝つな!」
怒り出した嵐神は青年の血と肉を吹き飛ばす。
その時の怒りが剣士の持つ剣に刻まれたという。