地獄の門番である死神が持っていたといわれる、
「永遠の闇」の入り口を切り開くための大鎌。
闇に落されたものは二度と生まれ変わらない。
その男も「永遠の闇」の判決を受けて、
死神に落されるのを待っていた。
鎌の刃先が暗黒の闇を切り開きはじめる。
その時、男は死神を後ろから突き飛ばした!
吸い込まれていく死神の姿。
「愚か者め…意味のないことを……」
すると鎌がひとりでに男の足元を切り裂いた。
地獄の門番は死神ではなく大鎌の方だったのだ。
そして大鎌は、今も罪人を静かに待っている。