強烈な冷気を発する大理石の剣は静かに使い手を待ち
侘びている。
使い手の死をも凍らせるという物語も残された、大理石の
剣はずっと静かに冷たく待ち続ける。
待ち続けることに費やした時間さえ凍らせてしまうほど大理
石の剣は冷たく眠っている。
奇しくも今、使い手が現れ幾多の血の温もりを与えても、目
覚めることはないだろう。ひとつだけ言えることは、凍りついた
使い手の顔が、刀身に映り込む事実であろう。
強烈な冷気を発する大理石の剣は静かに使い手を待ち
侘びている。
使い手の死をも凍らせるという物語も残された、大理石の
剣はずっと静かに冷たく待ち続ける。
待ち続けることに費やした時間さえ凍らせてしまうほど大理
石の剣は冷たく眠っている。
奇しくも今、使い手が現れ幾多の血の温もりを与えても、目
覚めることはないだろう。ひとつだけ言えることは、凍りついた
使い手の顔が、刀身に映り込む事実であろう。