愚者の慟哭

回想録 2003年 06月 12日 15時頃
東京都新宿上空から巨大な白い人型兵器(初期段階では『兵器』と呼称されていたが現在は『巨人』と改称されている)が落下。甚大な被害を同地域にもたらした。また同時刻に赤い竜のような生命体(以降『竜』と呼称)が現れ「巨人」と「竜」は交戦しているように見えたもののその攻撃原理・効用共に不明。対象に対する攻撃方法について自衛隊で検討されると同時に内閣で緊急対策室が設立される。

回想録 2003年 06月 12日 16時頃
「竜」と交戦していた「巨人」は唐突に崩壊を開始。理由は不明。
残された「竜」は航空自衛隊第6航空団第303飛行隊により撃墜された。「竜」に対する攻撃命令についてどこから発せられたものなのかは記録には存在しない。また「巨人」と「竜」の遺骸についての回収も進められたがこちらも回収した機関の正式な確認は出来てない。

回想録 2003年12月
東京都新宿区にて「白塩化症候群」の最初の症例を確認。

回想録 2004年 07月
「白塩化症候群」による人間の凶暴化が進行。汚染された地域での戦闘が激化。原因不明のまま、感染者の隔離と暴徒の鎮圧が行われる。
主要道路の封鎖及び鉄道の停止が行われ、これが後の新宿封鎖へとつながっていく事になる。また同時期に非公式に米軍から軍事介入が打診されるが、政府がこれを保留。一方で政府内では「巨人」と「竜」から得られた魔素の研究と「白塩化症候群」の対処方法が研究されはじめ、10年後のゲシュタルト計画に至る事になる。